アメックス プラチナ vs Marriott Bonvoy プレミアム どちらがお得か検証
旅行保険やホテルの上級会員特典などトラベラーに手厚い「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」
そして上級会員資格が手に入れられ、Marriott Bonvoyを経由して様々なマイレージへ移行できる「Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム」
マイラーにとってどちらがお得にマイルを獲得できるか比較してみました。
カード還元率
アメックスプラチナは1%、Marriott Bonvoyアメックスも同様に1%です。
アメックスプラチナ | Marriott Bonvoyプレミアム | |
還元率 | 1.0% | 1.0% |
ポイント | 100円につき1ポイント | 100円につき3Marriott Bonvoyポイント |
アメックス・プラチナの場合、100円につき1ポイント貯まります。
Marriott Bonvoyプレミアムの場合、100円につき3Marriott Bonvoyポイントが貯まります。Marriott Bonvoyからマイルへ交換する場合の比率は3:1です。
ポイントにおける最大の違いはアメックス・プラチナの場合「メンバーシップ・リワード・プラス」が無料で利用でき、以下の利用はポイント3倍となります。
メンバーシップ・リワード・プラス(アメックス・プラチナ)
・海外利用分
・Amazon
・Yahoo!ショッピング
・ヤフオク!(Yahoo!かんたん決済)
・PayPayモール
・iTunes Store/App Store
・Uber Eats
・ヨドバシカメラ
・JAL公式ウェブサイト
・一休.com
・HISの公式ウェブサイト
・アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン
Marriott Bonvoyプレミアムの場合、Marriott Bonvoy参加ホテルで使った場合のみ通常3ポイントのところ6ポイント貯まります。
Marriott Bonvoyは60,000ポイントをまとめてマイルへ移行するとボーナスで5,000マイルもらえます。
つまり60,000ポイント=20,000マイル+5,000マイル(ボーナス)=25,000となるため、60,000ポイント毎に移行させる前提であれば、Marriott Bonvoyプレミアムの還元率は1.25%となります。
同様にアメックスプラチナからMarriott Bonvoyへポイント移行した上で、60,000ポイントをマイル移行させれば5,000マイルボーナスがもらえますが、このルートでは還元率が下がります。具体的に見ていきましょう。
アメックスプラチナの場合、マイルへ移行させる方法は2つです。
①直接航空会社マイルと交換する
②Marriott Bonvoyにポイント移行して、マイルへ交換
もしくは一度ANAマイルへ交換し、ANAマイルからMarriott Bonvoyポイントへ移行
アメックス・プラチナはANAマイルへの交換だと還元率1%となりますが、それ以外の航空会社では0.8%となります(JAL除く)。
・ANAマイルへの移行
10,000ポイント→10,000マイル(還元率1.0%)・その他航空会社マイルへの移行(JAL除く)
12,500ポイント→10,000マイル(還元率0.8%)
では、直接マイル移行せずに②Marriott Bonvoyにポイントを移行して、マイルへ交換した場合はどうなるでしょうか。
①アメックス プラチナからMarriott Bonvoyへ移行
10,000マイルポイント→9,900ポイント↓
②Marriott Bonvoyからマイルへ移行
9,900ポイント→3,300マイル(還元率0.33%)Marriott Bonvoyからマイルへ移行(60,000ポイント以上の場合)
60,607ポイント→60,000ポイント→25,000マイル(還元率0.41%)
上記の通り、アメックス プラチナから航空会社へ直接マイル移行させた場合の還元率は0.8%-1.0%(JAL除く)ですが、Marriott Bonvoy移行させてしまうと還元率が0.33-0.41%まで下がってしまいます。
・ANAマイルへ移行した場合=1%
・他航空会社マイルへ移行した場合=0.8%
・Marriott Bonvoyを経由し移行した場合=0.33%
※60,000ポイント移行して5,000ボーナス加味した場合=0.41%
マイル移行では圧倒的に直接移行が優位ですが、海外在住者など「メンバーシップ・リワード・プラス」でポイントが3倍になった場合は若干景色が異なります。
ANAマイルへ移行した場合=3%
他航空会社マイルへ移行した場合=2.4%
Marriott Bonvoyを経由し移行した場合=0.99%~1.23%
ここまでを通して、メンバーシップ・リワード・プラス(ポイント3倍)以外の利用であれば、Marriott Bonvoyプレミアムの還元率が高いです。
逆にメンバーシップ・リワード・プラス(ポイント3倍)利用を前提とするなら、アメックス プラチナはMarriott Bonvoyを経由させたとしてもMarriott Bonvoyプレミアムと還元率はさほど変わらないということになります。
具体的に100万円使ったら何マイル獲得できるか見てみましょう。
100万利用時の獲得可能マイル | アメックスプラチナ (一般利用) |
アメックスプラチナ (メンバーシップ・リワード・プラス) |
Marriott Bonvoy プレミアム |
ANAへ直接交換 | 10,000 マイル | 30,000 マイル | ー |
他航空会社へ直接交換 (JAL除く) |
8,000 マイル | 24,000 マイル | ー |
Marriott Bonvoy経由 | 3,300 マイル | 9,900 マイル | 30,000ポイント =10,000 マイル |
100万円利用の場合、Marriott Bonvoyのボーナスマイルの最低ポイント数に到達しないため、600万円(正しくは6,060,700円)で改めて計算してみます。
600万利用時の獲得可能マイル | アメックスプラチナ (一般利用) |
アメックスプラチナ (メンバーシップ・リワード・プラス) |
Marriott Bonvoy プレミアム |
ANA | 60,607 マイル (上限は40,000) |
181,821 マイル (上限は40,000) |
ー |
他航空会社 (JAL除く) |
48,485 マイル | 145,455 マイル | ー |
Marriott Bonvoy経由 | 25,000 マイル | 75,000 マイル | 181,821ポイント =75,607 マイル |
まとめると、「メンバーシップ・リワード・プラス(ポイント3倍)」の利用が多い方はアメックス・プラチナのが優位性が高いです。Marriott Bonvoyを経由させたマイル移行であっても、Marriott Bonvoy プレミアムカードと獲得マイルはさほど変わりありません。
注意しておきたい点はANAへのマイル移行上限は年間40,000マイルです。
逆に「メンバーシップ・リワード・プラス(ポイント3倍)」を利用しないのであれば、Marriott Bonvoy プレミアムのが優位性があります。
新ルート ANAマイル→Marriott Bonvoy
2023年4月26日からANAマイルをMarriott Bonvoyのポイントへ交換できるようになりました。
交換レートは10,000マイル=10,000ポイントで、10,000マイル単位で交換ができます。
つまりアメックス・プラチナからMarriott Bonvoyへポイントを移行させる場合、ANAを経由させた方が若干ですが多くMarriott Bonvoyのポイントを獲得できます。
移行方法 | 10,000ポイント移行させた場合 |
アメックス→Marriott Bonvoy | 10,000ポイント→9,900ポイント |
アメックス→ANA→Marriott Bonvoy | 10,000ポイント→10,000マイル→10,000ポイント |
注意点は4月から翌年3月までの交換回数が3回を超える場合には、レートが半分となります。